活動報告:第10回 定例会
日時:平成25年11月15日(金)18時30分〜19時30分
場所:小星園多目的ホール
参加者:51名(医療機関:4機関、施設:17施設、その他:1機関)
今回のテーマは…
前回の定例会に引き続き、生活していくうえで必要な「排泄、食事、整容、移動、入浴」といった日常動作の「排泄」について今回は議題として取り上げました。「排泄」は健康のバロメーターであり、生活の基本のひとつです。とてもプライベートでデリケートなことであるため、気持ちよくサポートするにはその人の思いや自尊心を尊重することも重要なポイントです。排泄のメカニズムやトラブルを理解し紙おむつに頼るのではなく、紙おむつを活かしながら介護する方・される方、両者にとってスムーズで快適な排泄ケアを、一緒に考えました。
今回も多機関、多職種の方がグループとして集い、日頃排泄について困っていること、工夫していることを話し合いました。定例会に参加できない方もいるため、事前アンケートを実施し、参加できないけれどみんなに教えてほしいことも把握しました。
グループワークの前に…『地域連携の会〜絆〜の具現化』
以前より地域連携の会〜絆〜が今後何を目指しているのか、どうなっていくのかわかりづらいといったご意見を頂いたため、事務局にて具現化を行い発表しました。
その一部がこちらです。
医療、福祉、保健のそれぞれの分野が「知る」「学ぶ」「つながる」が
地域連携の会〜絆〜の目指すところです!
具体的にルキーナうだつとホウエツ病院が地域連携の会〜絆〜を通して、つながった事例をご紹介しました。
地域連携の会〜絆〜に参加することによって、お互いがどんなことをしている施設なのか知る、学ぶ機会となりました。
ルキーナうだつである時、問題が発生!!
「利用者が最近高齢化し、 歩けなくなる人が増えてきた。どうにか予防することはできないだろうか…。」
「あっ!そういえば〜絆〜の会の時、ホウエツ病院さんのリハビリの大江さんがリハビリ頑張ってるって言いよったなあ。職員でもできるリハビリ、教えてくれないだろうか?」
早速連絡!!
何度も話し合いを重ね、契約にて訪問リハビリをすることが決定。
その後…
ホウエツ病院よりルキーナうだつへの訪問を続けています。
歩く気力が衰えていた利用者さんにリハビリをするようになり、少しずつ利用者さん自らリハビリをやってみようという意欲に変わってきているようです。
グループワーク
事務局で参加者をグループ分けし、1グループ8名〜9名で構成しました。
実行委員のメンバーが司会進行をし、グループ内で書記、発表者を決定しました。まずは簡単に自己紹介。名前、所属・職種と「最近のマイブーム」を発表しました。グループメンバーにも馴染んだところで、今回の課題である「排泄」について困っていることや工夫していることについてグループ内で話し合いました。
グループの話し合いでは次のような疑問・問題があげられました。
- 夜間の頻尿と睡眠障害の関係性について知りたい
- うまくトイレ誘導する方法は?
- オムツ外しのある方への対応策を知りたい
- オムツの素材、あて方について良い方法は?
- 水分摂取と頻尿の関係
- 泌尿器科系の疾患について知りたい
今回の定例会は排泄に関する専門的なご意見もたくさんいただいたため、次回第3回の勉強会では普段お伺いすることのできない泌尿器科の話を中心に講師の先生をお招きし、排泄について講義を予定しています。
須藤先生には“排泄のメカニズム”についてお話していただく予定です。定例会に参加した方も、参加できなかった方も、日頃の排泄の疑問に応えていただく良い機会となると思います。たくさんの方のお越しをお待ちしております。
最後に…
今回のグループワークでは各機関、施設、在宅で同じような悩みを持っていることがわかりました。排泄は生理的な現象のひとつであるため、生活意欲にも影響してきます。次回は長年泌尿器科の医師をされております須藤先生に専門的なことについてご教授いただき、さらに皆さんと1つでも多く解決策を見い出していきましょう。